◎おかあさん、伝えてあげてくださいな
みなさまこんにちは。
アンガーマネジメントシニアファシリテーターの私、日々、研鑽を重ねています。
先週末の土日は、渋谷で朝10時半から夜7時半まで
アンガーマネジメントファシリテーター養成講座のオブザーブに行きました。
その二日目の朝の出来事です。
会場に向かうため、宮益坂を歩いていました。
ちょうど中間あたりの信号のところで、男の子二人がきょろきょろしていました。
年齢はおよそ5歳、3歳といったところでしょうか。
朝、10時前、小さい子どもの2人連れが宮益坂ではとても目立っていて、思わず私は声をかけました。
「二人で来たの?お母さんはどうしたの?」
お兄ちゃんらしき子が答えてくれました。
「ママ、怒って行っちゃった。」
どうやら、弟がやんちゃをしたために、怒ってどこかへ行ってしまったようなのです。
怒って?!それは私の出番かしら・・・なんて思う間はありません。
その場に2人を残していくことは心配でできなかったので、(かといって動き回るのも行き違いになる危険あり)その場で、ママを探しました。
すると、お兄ちゃんが「あ、ママ!」
向かいのコンビニの店内にママを発見しました。
弟は、ママのところに行きたくて、信号無視して道を渡ろうとしています。
私は「ママは近くにいるから、ここで待っていようね。」
と肩に乗せた手をぽんぽんしながら何回も伝えました。
ようやく再会です。ママは大人の私が近くについている事に、若干動揺しているようでした。
お兄ちゃんが
「ママ、勝手にどっかいっちゃうんだもん。」
ママはこう答えました。
「お兄ちゃんを信用していたから、大丈夫だと思っていたのよ。」
む、話が違います。
まあ、お兄ちゃんの証言とママの証言、どちらが正しいかそれはさておき、
もしお兄ちゃんの証言が事実であるなら(ママが弟に怒ってどこかへ行った。)
ママがとった行動は、アンガーマネジメントのテクニックの一つ
「タイムアウト」に似ています。
怒りの爆発を防ぐために、その場から離れると言うものです。
ただ、私の目の前で起きている出来事と大きく違うところがあります。それは
「離れる前に相手にそれを伝える事。」
たとえばこの場合は
「ママ、いまのままだと怒って爆発しちゃいそうだから、すこしここからはなれるね。
5分したら戻るから。」
①このままだと怒りを爆発させてしまう状況であること
②いつ戻るか
を告げるということです。
そうでないと「失踪」になってしまいます。
もし、ママの言ったことが事実であるなら(お兄ちゃんに託して、その場を離れた。)
是非お願いしたいことがあります。
その場を離れる前にお兄ちゃんに
「お兄ちゃん、○分くらいこの場を離れるから、少し待っていてくれると助かるけど。
頼りにしていい?」
そう伝えてください。そして本人の意向も聞く。
いずれにしても、この場合、お母さん、伝える言葉が足りなかったかも知れません。
その証拠にほら、おとうと君号泣です。
そして最後にお伝えしたいこと。
ここが渋谷だと言うことを忘れずに。
多くの人が集まります。その分リスクが高まります。
3歳、5歳程度のお子さんといたときに、その場を離れるのは、
家の中だけにしましょう。
怒りを鎮められたはいいけれど、大事な宝物に何かあっては
本末転倒です。
まだ朝の10時、「このあとは親子で楽しい休日が過ごせますように。」
そう祈りながらその親子と別れ、講座へと向かいました。
************
講座情報 スキップキッズとの初コラボ企画です!
4月14日 アンガーマネジメント講座 ~イライラを解消してハッピー子育て~
スキップキッズ葛西店
11:00~12:00 2,300円(親子ドリンク一杯付、遊び場代1時間込)
http://www.angermanagement.co.jp/seminar/trial/seminar-1161.html
↑
詳しくはこちらをご覧下さい。