◎何年か経ち役に立つこと、思い出されること
みなさまこんばんは。
娘が保育園に通っている頃でしょうか。
私は不整脈を自覚し、やたら手があたたかいのに違和感を持ち、病院を訪れたことがあります。
やもすると不安が増大する私ですが、お医者さんは私の不安を一蹴しました。
「何ともありません。」
私の不安をもう少しくみ取ってほしいものだとうろたえつつ
「なんでこんなに手が熱いんでしょう。」と訴えると
「お子さんを温めるのにお使いになればいいのではないですか?」と。
なんて適当な。と思いつつ、病院を後にしました。
それから10年近くたったのでしょうか。
今日は地域での懇親会。塾の時間に合わせ一緒に帰宅することになっていました。
昼間は暖かかったのですが、夜も10時となると寒いものです。
だって、もう11月ですから。
娘が寒い寒いというので、娘の手を取り、私の両手で温めました。
「わあ、ママあったかい。」
ひんやりした娘の手を両手ではさみ、ぎゅっとにぎったり、さすったりしつつ。
冷え性には根菜、ジャガイモだけでなくごぼうも大根もレンコンも食べるべし・・・と話し、
近々ごぼうとレンコンの天ぷらをすることを約束しつつ、
とぼとぼと二人で歩きました。
手を握っているとだんだん娘の手も温かくなってきました。
あの先生の言っていたことが正しかったのか
ただ単に酔っぱらいの私の手が温かかっただけなのか
いずれにしても娘と二人手を握り合い歩いた夜でした。
とりとめのないことですが、こういうことがきっと
何年もたち、限りなく愛おしい時間として思い出されることでしょう。