◎受け取る側の事を考える
みなさまこんばんは。
無事に中学校に入学した次女ですが、どうやら数学が苦手なようです。
-8ー(-4)=-12 と答える。
プラスとマイナスが乱舞しているところに混乱する模様です。
今日はその誤解を解こうと二人で計算の見直しをしました。
難しく考えているのかなと、わかりやすい説明を心がけました
「ね、-2から-1減るのだから、1増えることになるんだよ。」
がんばって伝えたのですが、
「いや、こんなのわからないから。」
徐々に険悪な空気になり、
「一生懸命教えたいけど、それで互いに嫌な空気になるなら、自分で考えてもいいよ。」
「はじめからそうすればよかった。」
娘は憎まれ口をたたいて自分の部屋に戻っていきました。
しばらくして夫のロッテンマイヤーさんが私のところにやってきました。
娘が計算がわからないことに腹を立て、部屋にこもっているという話をしていましたが、その計算式を試しに一問解いてもらいました。
そして彼から出てきた答えが
・・・娘と同じ間違いをしている。ここにもわからない人がいた。
「マイナスとマイナスでプラスとか、ほんとわからない。」
娘と同じことを言っています。
「そもそもマイナスとかプラスとかたくさんありすぎるからわからなくなるんだよ。」
逆ギレしだす始末。
「でもさ、マイナスとマイナスがあるのに、一つのマイナスだけ計算したら、
もう一つのマイナスを無視することになるよね。それって信号無視するのと同じことじゃないの?」
「ぐっ」→ロッテンマイヤーさん
「でも、実生活でないじゃん、マイナスをマイナスするとかさ。」さらにロッテンマイヤーさん。
・・・むー。確かに実生活でね・・・そうだ、わかった。
「ねえ、これはどう?マイナスは借金、プラスは貯金。
-5+(-3)=
5円の借金にさらに3円の借金が足されたら、8円の借金。借金をマイナスに戻すと答えはー8
ー5+7=
5円の借金があるけど、7円の貯金があったら、最終的には貯金が2円あるということ。
-5-(-3)=
5円の借金があって、そこから3円の借金を引いたら、借金は2円が残るってこと。だからー2」
ロッテンマイヤーさん、しばらくの沈黙の後
「わかりやすい。これならわかる。」
ふてくされると眠ってしまう次女が眠りから覚めて、階下に降りてきたとき
夫婦二人満面の笑顔でお迎えしました。
「ママがわかりやすい説明をしてくれるよ。」
「ええとね、マイナスが借金、プラスが貯金としてね。」
抜群のコンビネーションで説明に入ると
娘
「借金とか貯金とかもっとわかんないっ」
先月まで小学生の娘に借金を引き合いに出すのは、まだ早かったみたいです。
落胆とともに、少しほっとした母でした。
さて、娘にとってわかりやすい例えをこれから探さねばなりません。
それは伝える側の務めです。
私たちが怒りを伝える時も同じ。
何を怒っているのか、どうしてほしいのか、それを相手にわかりやすく伝えるのが大事です。
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