◎親子でつなぐリレー ペップトーク

みなさまこんにちは。

中学3年生の娘は陸上部。

今年はいろいろと思い通りにならないことがありました。

総会も中止となり、引退への区切りは部内での記録会です。

私も見届けに足を運びました。

 

朝いちの保護者への顧問の先生の挨拶から

「育ててあげられなくてごめんなさい。」

悔しそうな表情です。涙腺が刺激されました。

 

記録を伸ばす子、思い通りにいかない子。

リレーでバトンプレーを失敗し涙する子。

色々な子がいましたが、それぞれがベストを尽くし、記録会は無事終わっていきました。

そのあとは引退セレモニーです。

 

3年生が一人一人思いを口にしました。

彼らの戸惑い、無念さ、そしてそれを乗り越えたことが良く伝わってきます。

最後はキャプテンが、キャプテンらしい言葉で締めました。

あたたかい空気が流れていました。

 

そこに、応援しに来てくれた先輩からの言葉がさらに捧げられました。

その一人昨年のキャプテンが言いました。

「(今年の)キャプテンから連絡をもらって、『2年生に部を任せるのが心配』と相談を受けた。」と。

 

その一言で一つになったかに思えた場の空気が、一気にばらけ、しらけました。

言葉の破壊力は抜群です。

暴露されたキャプテンは体操座りの膝の間に顔をうずめました。

 

どうにも変な空気が流れた後、挨拶をしたのは、保護者代表。

キャプテンの母親でした。

 

「今まで○○(キャプテン)によくついてきてくれました。

〇〇は心配だといったけど、その通りだと思います。

なぜなら

ものすごく、この部を大事に思っているから。

大事なものを託すときは誰でも心配になります。

〇〇は必死な思いで守ってきました。

私はそれを見ていました。

 

だから

みなさんには、「任せてよかった。」と3年生たちが思うことができるようになってほしいの。

 

よろしくお願いします。

今までどうもありがとう。」

 

大事なものだからこそ、託すときは心配。

まさにとらえ方変換です。

言葉は破壊力もありますが、人々の心をつなぐこともできます。

場の空気が一瞬にして一つとなりました。

 

私は知っています。

この言葉は、彼女だからこそ言えたこと。

だって、○○をいつもどこでも見守ってきたから。

 

その日は何かと魂を揺さぶられる一日でした。

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