◎この綾鷹 壱万円なり
この私、だいたいばたばたしています。
その日もそうでした。
限られた時間の中で、いくつもの仕事をしなくてはなりませんでした。
３つめの仕事、それは銀行でのお金をおろすこと。
かけあしでその仕事を終え、４つめの仕事、京成千葉駅へ。
４つめの仕事とは「支払い」でした。
いざ財布を開けるとさっきおろしたはずのお金が、ないないないっ
駅員さんに言い訳をし、かつタイムリミットだと話をすると、
支払いは夕方（仕事終了後）でも良いとのこと。
駆け足で銀行に戻り、係の人に訴えると、係の人が別室へ。
しばらくして戻ってきました。
「ああ、確かに防犯カメラにあなた様が写っていまして、お金をとって
行かれなかったのも確認出来ました。どうやら」
「どうやら？」
「次のかたが持って行かれたようです。」
「・・・」
「よろしければ警察で事情を話されてみてはどうでしょう・・・」
「・・・」
今月は特に金欠でした・・・
一瞬頭に血が上りましたが、今や私はアンガーマネジメントファシリテーター
お得意のこれです。
重要！重要です！でも・・・
コントロールは出来ません。時間を戻せないし・・・お金も戻らない。
・・・受け入れるしかない。
慌てて一度にすべてを済まそうとした私に神様がメッセージを送ったのでしょう。
「お金で済んだだけましだよ。」と思うことにしました。
仕事を終え、暗くなってからお金をおろし、再度京成千葉駅へ向かいました。
同じ駅員さんが対応してくれたので、つい
「昼間、こちらに伺う前によった銀行でお金を取るのを忘れまして・・・」
なんて話をしたところ、その駅員さん、
「世知辛い世の中だね～」 気のいい人です。
すっと冷蔵庫の前に立ち、きんきんに冷えたペットボトルのお茶「綾鷹」を
私の前に差し出し
「さあ、これでも飲んで。」と励ましてくれました。
むむ、このご厚意はプライスレス。
そしてこの綾鷹は壱万円也。
ありがたく頂戴します！
↓ 壱万円の綾鷹、最高の贅沢
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