◎えじそんくらぶ 高山恵子先生の講演を聴いてきました
10月21日にNPO法人えじそんくらぶの高山恵子さんの講演へ足を運びました。
えじそんくらぶはADHD(注意欠陥多動性障害)の人たちを支援する団体です。
主催の高山さんは、薬剤師であり臨床心理士、そしてADHDを持っていらっしゃいます。
薬学部時代「私、薬剤師に向いてないよね。」と行ったら周りの人全員に「そうよね。」
といわれたそうです。本人「ならなくて良かった。」とおっしゃっていました。
今回のテーマは
「実力を出し切れない子どもたちの理解と支援~ADHDなど発達障害の基本~」
ADHDを持つ人は作業記憶に問題があります。
・ルールを忘れる
・時間、もの、情報の管理が苦手
・集中力、衝動性をコントロールしにくい。
・自分と他者の視点を同時に考察できない
・優先順位を決められない など
というわけで、ADHDのキーワードは「うっかり」です。
そしてその「うっかり」の度合いが半端ではない。
そのことを本人が自覚しているか、他者が理解しているかが重要。
「うっかり」を責められ続けると自尊感情が低下、うつを引き起こしたりもします。
「うっかり」を責めず、対処に動くことを考えるのだそうです。
おや?とこかで聴いたことがある。
これって、アンガーマネジメントと同じ、ソリューションフォーカスだ!
そして配られた小冊子「みんなのためのストレスマネジメント」をめくると
心のこりをほぐすために
ヒント1 まず自分の怒りに気づく
ヒント2 怒りに対処する(アンガーマネジメント)
あっアンガーマネジメントって書いてある。そしてタイムアウト、アンガーログ
テクニックが具体的に書いてあるではないですか。
ヒント3 言葉や考え方をプラスに変える
・・・つながっているんだな。と思うと嬉しくなってしまいました。
講演の中で出てきた「心の安定のために」
①ダブルバインドを減らす
ダブルバインドは例えば「勝手にしなさい。」
言葉でそういっても、勝手にすると怒られる。矛盾した状況を生むような言葉。
②怒りの下にある思いを伝える
ADHDを持つか持たないかに関わらず大事な事です。
「グレーゾーン」という暗い言葉が嫌いで「パステルゾーン」を造語されるなど
とても楽しい面もお持ちの高山さん。
もっともっと聴いていたいと思った講演でした。